益子町 竜巻ボランティア活動報告

竜巻による被害にあわれた皆様、心よりお見舞い申し上げます。

今回は、社協さんを通じてボランティアにいったメンバーによる報告をお伝えします。
(普段はいわき市で一緒に活動しているメンバーですが、5月14日から
益子町で活動をしています。)

益子町竜巻ボランティア(益子町大沢の農家さんのお宅) 

<状況>
・自宅のガラスや壁が壊れた
・2棟の倉庫が全壊した
・倉庫にあった農機具が壊れた
・杉の大木(直径約80cm)が倒れた
・竹藪が倒された
・倉庫脇の田んぼに瓦礫が散乱(ガラスも含まれ危険なため、これは放置)

5.13までの活動(私は14日から参加したので、聞いた話です。)
・全壊した倉庫の瓦礫撤去
・農機具の運び出し
・杉の大木の撤去
・瓦やガラス破片の撤去

14日(ボランティア8名)
・竹藪の伐採
・瓦やガラス破片の撤去(道に散らばったガラスを小学生が拾って遊んでしまうので、道路のガラスも清掃)

15日(ボランティア8名)
・伐採した竹を運び、枝打ち
・枝打ちした竹を140cmに切断
※雨の為、午前中2時間程度の活動

16日(ボランティア10名、午前中で他宅の作業が終わった為午後は3名が合流し計13名)
・伐採した竹を運び、枝打ち
・枝打ちした竹を140cmに切断
・切断した竹を軽トラックで瓦礫置き場(?)へ運搬
14~16日は要請が2件。ボランティアは10~15名。
ボランティアに来ていた人は地元(益子町)の人が2~3名、残りは県外からと町外からがおよそ半々ずつ。
町外の人はNPO、学生や社会人は休日を利用して来ていた。
<感想>
津波の瓦礫処理(石巻)は仕分けの必要が無かったが、今回(益子)は瓦は瓦、ガラスはガラス、木材は木材などと仕分けする必要があった。また、石巻では瓦礫を回収する車が巡回していたが、益子では自分たちで運ぶ必要があった。これらのことから、作業に時間がかかっていた。
津波と違って、泥がないので作業自体はやりやすかった。

町全体を見るとボランティアで作業できそうな場所がまだまだある印象だったが、社協に要請が来ていないためボラセンは17日の朝で閉鎖するらしい。(ボランティア派遣は16日で終了。)益子町は半壊や一部損壊の家がほとんどであった為、親戚や知り合いだけで片付いたのかもしれないが、ボランティアに来てもらうことを申し訳なく思っていたり抵抗があったりという所もあると思う。例えば、私達が作業していた家の片付き具合を見たお隣さんが、「こんなにやってくれるならうちにも来てほしい」と14日の夕方に要請を出した。そのお隣さんは損壊が大きかったためそこで生活はしていないようだったので、片付けがほとんど進んでいなかった。このお隣さんも、早い段階から要請していればボランティア派遣されていたと思うし、NPOも要請があれば参加する準備をしていた所が多い。この溝が埋まっていれば、復旧はさらに早かったと思う。
最後に、東日本大震災では地元の福島が世界中から多くの支援をいただいたが、今回お手伝いさせてもらったことで少しでも恩返しができていれば幸甚である。

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